高機能・高性能

ポリカーボネート樹脂の
可能性を無限大に

高品質の硬質化を実現するコーティング技術、多彩な機能性の実現を可能にする貼り合わせ技術など、常に技術革新を起こし、ポリカーボネート樹脂製ガラスRENCRAFT®の機能向上を目指しています。
お客様が必要とする環境に向き合い、さまざまな機能を付与したカスタマイズ製品をお届けします。

RENCRAFT®
高機能・高性能

高性能

硬質化技術

開発背景

時間経過とともに傷がつきやすく、視認性が低下するといったポリカーボネートのデメリットを克服し、林業機械など過酷な自然環境にも耐える機能性を高める。

性能について

耐摩耗性試験(テーバー摩耗試験機1,000回転)では、レニアスの標準コート(NHC)品でHaze≒3.1%、スーパーハードコートアルファ(SHCα)品になるとHaze≒1.2%という結果を得ており、未コーティング品でのHaze≒52%をはるかに凌ぐ耐摩耗性能を発揮しています。
これらは、レニアス独自の優れたコーティング技術が実現した高品質硬質化によるもので、摩耗による損傷を低減して曇り度を抑え、高い視認性と光線透過率を確保します。

性能試験内容PCGLASSNHCSHCSHCα
表面硬度テーバー摩耗試験 ⊿Haze
(1000回転/500g荷重)
52%1.2%3.1%1.3%1.2%

PC:ポリカーボネート未コート品、NHC:レニアスの標準コート、SHC:スーパーハードコート、SHCα:スーパーハードコートアルファ

高耐候性

開発背景

風雨や紫外線などの影響に対する耐性を高めることで製品の長寿命化を実現し、持続可能な循環型社会に貢献する。

性能について

さまざまな気象環境の影響を抑えることができるレニアス独自のコーティング技術を確立。特に紫外線による変色や強度が低下するスピードを遅らせることができます。
SUV試験では、レニアスの標準コート(NHC)品で耐候時間720時間(屋外曝露12年相当)、スーパーハードコートアルファ(SHCα)品で1,080時間(屋外曝露18年相当)という結果を得ており、著しい長寿命を実現しています。

性能試験内容PCNHCSHCSHCα
耐候性Super UVテスター ※1×720時間
異常なし
600時間
異常なし
1,080時間
異常なし

PC:ポリカーボネート未コート品、NHC:レニアスの標準コート、SHC:スーパーハードコート、SHCα:スーパーハードコートアルファ

※1 90 mW/c㎡ (試験時間約60時間で屋外曝露1年相当)。表に記載されている数値は、保証値ではなく当社内での試験データを基にした測定数値になります。

高機能

発熱機能

雪や霜の付着を防ぎ、寒冷地でも視界を確保。

開発背景

寒冷地で用いられる電導ワイヤー入りガラスには、見えにくさという欠点があることから、ポリカードネート窓における着雪や結露、凍結を防ぎ、視界不良を改善し、作業開始時間の短縮などを可能にする。

性能について

レニアスの高度な貼り合わせ技術により、ポリカードネート樹脂の中間膜に透明導電膜を採用することで、視認性を確保しながら発熱機能を発揮することができます。発熱試験では、表面温度が20分で約25度上昇する結果を得ています。

発熱試験
加熱されたPC樹脂板の表面温度上昇と温度分布を示すグラフとサーモグラフィ画像

反射防止

ギラつきを抑え、クリアな視認性を実現。

開発背景

強い太陽光や対向車のヘッドライトによる反射を抑え、運転や作業の効率向上と安全性を高める。

性能について

ノーマル反射防止品で反射率1.7%、ハイグレード反射防止品で0.7%を実現しています。ギラつきが抑えられ、作業や操作に集中できることから、特殊車両やバスなどだけでなく、スマートフォンやタブレットの屋外使用時などさまざまな用途での可能性が広がります。

防汚機能

雨や泥汚れを弾き、常にクリアな状態をキープ。

開発背景

泥はねや水を弾き、付着した汚れを落としやすくすることで視界を確保し、悪天候時の作業効率の低減を防ぐ。

性能について

表面に膜を形成することで、撥水性を高め、汚れが付着しにくくなります。同時にワイパーなどによる摩耗でも高い耐性を確保(硬度調整可能)できることから、クリアな視界を維持できます。

油性マジックの拭き取り性試験 結果
SHC処理板の油性マジックの拭き取り性試験結果写真
SHC
防汚機能が付いた板の油性マジックの拭き取り性試験結果写真
防汚

赤外線カット機能

熱の侵入を防ぎ、快適な空間環境を維持。

開発背景

近年の夏の猛暑に備え、強い日差しによる車内の温度上昇を抑えて快適な作業環境を確保すると同時に、エアコンの稼働率を低減し、燃費向上を目指す。

性能について

IR(赤外線)反射フィルムを貼り合わせることで、表面温度の上昇を抑え、輻射熱の影響を低減することができます。レニアスが確立した高度な貼り合わせ技術によるもので、IR吸着剤を練り込んだ樹脂や遮熱性フィルムを用いた従来品では実現できなかった透過性を確保できます。

調光機能

光量に応じて自動で透過率を調整、視認性とプライバシーを両立。

開発背景

調光機能を付与し、ポリカーボネート樹脂の特性を活かした用途の幅を広げる。

性能について

光量に応じて自動で透過率を調整できるので、用途ごとにカスタマイズできます。

調光イメージ
(光透過率可変方式)
光透過率可変方式の調光イメージ比較写真。左の透過率は10.2%でヘイズが3.7%、右の透過率は51.3%でヘイズが3.7%

防弾性能

開発背景

森林伐採中、林業機械の窓をチェーンソーの刃が貫通した海外の事故をきっかけに、「人の命を守る最強の樹脂窓」の開発を進めた。

性能について

スーパーハードコート技術によるガラス並みの表面硬度、ラミネート技術による高い耐衝撃性・耐貫通性、レニアス独自の射出圧縮成形技術による「超厚板樹脂ガラス」の実現、さらに耐摩耗性、耐薬品性の向上など、さまざまな技術の相乗効果により高い防弾性能を確立しています。

防弾試験
防弾試験の結果で3つの弾が打たれた跡がある窓の写真
防弾試験の結果画像で、3つの弾が打たれた跡が拡大されている写真

UL752のレベルⅢを取得しており、各種林業に必要なチェンショットの規格をクリア
市場での採用実績も豊富です。

開発体制

市場のトレンドにいち早く反応し、
革新的な技術で、強さを要する窓の課題を解決します。

営業と開発の一体となった活動やお客様との技術交流により、最新の市場動向、技術や製品に関する情報を常にキャッチアップしています。開発・設計・試作を通して、求められる性能と機能を有する優れた製品を適正な価格でお届けします。

開発の流れと役割のイメージ

開発の流れと役割のイメージ概念図。まず、マーケットと先行開発の要素研究が相互にやり取りしており、先行開発の要素研究の次に新技術開発・プロセス開発→生産性(原価・品質)・プロセス成立性→設計・試作→量産とフローが続いている。

主要国安全硝子認証

ガラスの安全規格を樹脂にて取得

ECE 43Rのマークの写真

ECE 43R(欧州安全硝子規格)

国連欧州経済委員会が定める自動車用安全硝子の製品認証「Eマーク」を樹脂窓として取得。

JIS R3211のマークの写真

JIS R3211(日本安全硝子規格)

国(経済産業省)が定める自動車用安全硝子規格の工場認証(本社・三原工場)を取得。

ANSI Z26.1のマークの写真

ANSI Z26.1 (米国安全硝子規格)

NHTSA(National Highway Traffic Safety Administration)が定めるGlazing 素材メーカーとして番号”DOT-1074”を取得。
ANSI Z26.1-2019規格のテスト認証
を取得。

ガラスの安全規格を樹脂にて実現先進国を中心とした安全規格の取得を進めながら、
更なる環境規制の厳格化への対応を見据えて、モノづくりのグルーバル化に努めております。

お問い合わせ

(平日)
TEL.0848-86-1137